すい臓病

すい臓、といわれて、それがどのような働きをするのか、身体のどのあたりに位置するのか、答えられない人が多いのではないでしょうか? 

近年、すい臓にかかる人が急増し、注目されています。

しかし、すい臓は心臓や胃腸と比べ馴染みがありません。

すい臓は身体の奥にあるため、異常があっても気づきにくいのが一般です。

また異常が発生してからでは極めて治りにくく、症状に気づいたときには、すでに手遅れとなっていたということも多いのです。

戦前、わが国においてすい臓の病気は非常に珍しいものでした。

ところが戦後、その患者数は急増しています。これはアルコール飲料が豊富に出回るようになり、食事が欧米化して脂肪の摂取量が多くなったことが原因です。

すい臓の病気には、すい炎やすい臓がんがあります。

特にすい臓がんの患者数の増大は、注目されています。

現在、わが国のすい臓がんの患者は年間、1万5000人くらいといわれています。

わが国最多である胃がんが減少傾向にあるのに対して、すい臓がん、肺がん、大腸がんは増加傾向にあります。

戦後間もない頃と比べると現在のすい臓がんによる死亡者数は25倍ほどにものぼるというから驚きます。

すい炎とすい臓がんの発症について、何か因果関係があるのかどうか、はっきりしていません。

ただすい炎の増加とすい臓がんの増加は比例しています。

慢性すい炎ですい石のある人は、すい臓がんになる率が高い傾向があります。

すい臓の病気についてはまだまだなぞの部分が多く、糖尿病などとの関係についても解明が待たれています。